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もっとも平穏な黒猫の飼い方。

  日々つれづれ嘘日記、+α。

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 顔をおおって泣いているみたいな猿のすべらかな背中をみていると、雨がゆっくりと窓の外を上がっていく熱が淡い空気を圧して膚に触れるような気がする、
 哀愁だ。実際には「見ざる」のすがたをしている筈のその銀の背は。ちいさい女のそれみたいに肩をちぢめて、わずかに腰を反って泣いているように見える。牙をむいて嗤うケルピーの尾にいて猿は。悪業の鍋を覗いたみたいに。
 赤い蟻が秋の安穏とした朽ち葉のそばを低温にたえかねるような緩慢さで(しかし大柄で獰猛な顎を保持したまま)往き、綾なす黄と朱の明るい/暗い葉脈と斑点のそばをのっそりと/かろやかに縦断する。吹けば飛ぶ細い六足と重い毒を湛えた腹とで。明け方の雨の後の甘く新しい果実のにおいのする苔むした冷やい空気の底を・・・もはや購う女帝もなく、冬眠する巣もなくして、おそらく無限に自由な死途を。
 銀のケルピーの内側にその腐葉土と落葉は閉じ込められている。やわらかく甘い雨と、湿った清い初冬の冷たさと一緒に。
 猿は顔を覆い泣くようにして目を塞ぐ。蟻の足はたぶん空しく銀の壁面を滑る。


―――――――
雨、悪、哀愁、明け、後、綾、蟻、秋、安穏、赤、足、甘い、新しい、淡い、購う、とのことで(多い)

最近ずっとサボっていたので「よしとにかく15分くらいでもいいから何か書こう」と思ってもキッカケがつかめず
「じゃあ『あ』だな」「じゃあブレストで」てなわけで並べてみたわけだが

こういうとき、詩人ってすげえなぁとおもうなぁ。


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