RSS * Admin

もっとも平穏な黒猫の飼い方。

  日々つれづれ嘘日記、+α。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

|


 手ひどい稲妻が落ちるのを見た。むらさきに光る空の破れ目のような一閃が網膜に焼きついた。そのあとその先端が触れた地平線の果てから、巨大な二階建て電車が左右に揺れながらごとごとやってきた。
 朱塗りの反り返った屋根の端に、兜の角みたいな金の三日月が一対光っている。黒い壁に小さな窓がいくつか並び、ひとつひとつぼやけて撓んでいる。黄色い灯が漏れ出て窓を膨張させてみせるのだ。
 豪雨の中を水しぶきを上げながら轟々と電車は来る。さながら海面に背びれを立ててみせるジョーズのようにだ。稲妻がふたたび出て空を半分に割ると、次はアール・ヌーヴォー風の瀟洒な三階建てががたごと出てきた。
 倦怠した悲嘆のような豪雨に真白い壁を打たれながら、電車はウォーターローズの香りをわずかに漂わせている。


-----------
お題:半分の空、ということで

実際には半分の空と言うより「空が半分」なのだがリハビリ中ということで許していただきたい。なんかこう……猫バス的なものがどんぱふ言いながら八釜しく来て煙を吹いて自分の前で止まってほしい、そんな気持ち。


|


お題、ご苦労(遅)。

いいね、この予想だにしない展開(笑)。
アール・ヌーヴォーの3階建ての特等席で世界を嘲笑ってやりたい気分。

ところで、豪雨だとまともに電車が見えないんじゃないだろうかという疑問は愚問?
(そらひ)
2007/06/19 | URL |(trip@-)
編集
コメント投稿
URL:
Comment:
Pass:
 




トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://horahuky.blog65.fc2.com/tb.php/112-6897fc2f


もっとも平穏な黒猫の飼い方。 © 壱緒 2017. (http://horahuky.blog65.fc2.com/)

/
This BlogTemplate's origin was written by Tamico. icene . combined and arranged dy 壱緒. THANKS BOTH.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。